デジタル化=スッキリ、スマートとは限らない

いつからか、アナログなものをデジタルにすると、
生活がスッキリ、シンプルになるという考え方が定着してきました。
最近はスマートという表現も使われます。
このエントリは、それが必ずしもそうではない、てか大半がそうではないのではないかと思っています。

そう思ったきっかけは、コーヒーミル(グラインダーとも言う)でした。
前は一般的にな電動タイプを使っていたのですが、
一々コンセントを繋ぐのがすごく面倒だったのです。
そのコーヒーミルがメーカー回収になったのをきっかけに、手動タイプに乗り換えた時、
「こういう事が他でもあるのではないか」と気がついたのです。

別の例では電話機。固定電話はマイナーなものになってしまいましたが...
たとえば「コードレス」とか「高機能電話機」ってスマートな感じがしますよね?
でもシンプルな電話機と比較すると、電話線の他にコンセントが増えてしまうのです。
1本の線で出来た事が、2本必要になるわけです。

これはガジェットではもっと激しくなります。
テレビのCMで携帯電話、タブレット、コンピュータを見ると、非常にスマートな感じがしますが、
実際買ってみると、付属品で家がカオスになるのがわかります。
充電器、ケーブル、オプション機器...これが数機種分あるだけで棚が埋まってしまうでしょう。

家がケーブル類であふれ、コンセントがタコ足だらけになることを避けるために、
こういうことに気をかければいいのかなと思います。

1. 本当に電動じゃないとだめ?
電動だとコンセントを一個使う場合が多いです。
家にあるコンセントの数はいくつですか?
それに対して繋ぎたいコンセントの数を減らすようにしたいですよね...

2. 電池式を選択する
例えばシェーバー(ひげそり)とか、電動歯ブラシとか。
コンセントタイプより、電池タイプを選び、電池にはエネループ等を使うようにします。
ただし充電頻度が少なくて良い製品の場合ですが。

3. 無線が善とは限らない
無線LANにすると、無線LANルーターが使用するコンセントが増えます。
(ウチの実家のように)インターネット接続したいPCの数が1台だったりするなら、
まんまLANケーブルでつないだ方がいいです。
どちらにせよHUBかルーターが必要、ということであれば無線タイプを選択することに超した事はないです。

4. USB給電がいいとは限らない
USB給電のPC機器は一見便利そうですが、
PCを使っていない時、またはPCがないときに使いたい場合...
なんかビミョーな存在になることがあります。

5. 統合は善
ここばかりは日本企業が得意な「あれも、これも出来る家電」が役立つときが来ます。
たとえばオーブンレンジ。たとえば複合機。たとえば乾燥機能付き洗濯機です。
一つにまとめられるに超した事はありません。

6. 共通は善
これは特に充電器の話なのですが、家族が皆iPhoneなら充電器1個でいけますよね。
(今までDockだけだったのに、Lightningが登場してしまいましたが...)
インタフェースが共通だと、余計な物が減らせるかもしれません。


じゃあ石器時代のような生活が一番じゃないか...と思った方もいると思います。
便利さを追求すると物が増えるのは避けられないことなのですが、
狭い日本の家なりの心遣いが必要なんではないかと思ってこういう話を書いた訳です。

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