さらばiPhoto。NASへの移行方法

以前、iTunesについてちょっと書きました。
http://nahareport.blogspot.jp/2014/07/itunes.html
同様にiLifeに含まれる、
iPhotoも時代にそぐわないソフトウェアになってしまっています。
その理由と、iPhotoからNASでの写真管理移行の方法について書きたいと思います。

iPhotoは2002年からあるそうですが、昔は
(1)写真や動画の取込、管理がOS標準機能でなかった
(2)写真や動画はPCで見るのが主流だった
(3)写真や動画の容量はそんなに大きくなかった
(4)PCはHDDが主流
といった感じでした。

それと比較して現在は
(1)写真や動画の取込、管理はOS標準機能
(2)写真や動画は様々なデバイスで共有して見るのが普通
(3)写真や動画の容量は大きくなった。
(4)PCやタブレット、スマホはflashベースで容量が小さいのが主流
となりました。

PC..というかMacでiPhotoを使い、
ローカルディスクに写真や動画をためて100GB~1TB超えになるのは、
現代的は使い方ではないのです。
そう言われても話がよく見えないかもしれませんが、
現在お使いのMacが壊れて買い替えることを想像してみてください。
Macbook Airに買い替えようと思ったら...
SSDの容量が小さすぎてデータが移行できないことに気が付くと思います。

現代的な使い方というと、
・Flickr等Webサービスに置いておく
・NASに置いておく
とった感じでしょう。
よく、NASに
~/Pictures/iPhoto\ Library
を移動し、iPhotoがそのNAS上のファイルを参照するようにする方法は、
色々な方が紹介されています。
今回の方法はそれではありません。
他のデバイスからも参照できることが重要なのです...
最近はOSが進化して、
写真や動画が置いてあるNASのフォルダさえ指定してあげれば、
それだけで色々できてしまいます。
もうiPhotoアプリや、iPhoto独自のファイル構造からは卒業するべき時期に来てい
ると思います。

それでは、iPhotoのファイルをNASに転送する方法です。
ダメな方法を先に書いておきますと、
iPhoto起動し、Photosで写真と画像を選択し、
Finder上のNASのフォルダにコピー&ペースト(またはドラッグ&ドロップ)...
というのはダメです。
写真1、2枚ならいいかもですが、大量にこれで転送すると、
時間がものすごくかかる上、転送失敗します。

そこで、コマンドベースの方法を使います。
ウチでは年間約2000枚の写真と動画を撮りますので、
年単位で転送してみましょう。
今回は2014年にiPhotoに取り込んだ写真や動画を転送するコマンドを紹介します。
NASにPictures/2014 というフォルダを作成しておきます。
Mac OSXでは/Volumes/NASにNASがマウントされているとします。
OSXでターミナル.appを開いて、まず
cd ~/Pictures/iPhoto\ Library/Master/2014
あとは
find . -name *.* -print0 | xargs -0 -J % rsync -t %
/Volume/NAS/Pictures/2014/
これで根気よく待ちます。
NASの性能にもよりますが、
8GBのフォルダを転送するのに1時間かかりました。

そうです。僕がNASを構築したのは、iPhotoを辞めるためだったのです...
http://nahareport.blogspot.jp/2014/08/raspberrypiarch-linuxnas.html

Comments

米 said…
今まさに、Synology 社のNASを購入し、iPhotoからNASにデータを移行するところです。大変参考になりました。早速やってみたいと思います。どうもありがとうございます!

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